今回はヴィンテージ 缶バッジの魅力や、歴史的な背景について解説します。
缶バッジといえばグッズやノベルティとして比較的歴史が浅いイメージですが、実は200年以上前にルーツがあります。
そのためヴィンテージの缶バッジも種類が多く、現代にはないデザインや色づかいのおしゃれさも人気の秘密です。
本記事ではおすすめ商品もご紹介していますので、缶バッジファンの方はぜひ参考にしてください。
ヴィンテージ缶バッチの魅力は種類の豊富さ
ヴィンテージ 缶バッジの魅力は、なんといっても種類の豊富さです。
デザインやカラー、サイズにいたるまで、数多くの種類が揃っています。
年代物らしい派手な色使いや、ポップなデザインも特徴。
鞄や古着のアクセントとして身につければ、おしゃれの幅がぐっと広がります。お部屋のインテリアアイテムとしても人気です。
缶バッジといえば、アルミ素材を使用し裏面に安全ピンが付いた姿をイメージします。
現在でもノベルティやグッズとして人気ですが、
その歴史を紐解くと200年以上前にさかのぼります。
缶バッジのルーツは200年以上前のアメリカ
ルーツとして伝わるのが1789年。アメリカのジョージ・ワシントンの支持者が、政治的な活動の際に用いるために作られたのがはじまりとされています。
200年以上前にそのルーツがあったのは驚きです。
当時の缶バッチは現代の形状とは違い、コインやトークンのような金属製でした。
裏面には穴足が付けられジャケットやコートに縫い付けるようにして身に付け、呼び方も缶バッジではなく「button」と呼称されていました。
1824年にはジョン・クインシー・アダムスが初めて大統領 選挙のキャンペーンとして缶バッジを使用。
アメリカ U.S.A.の選挙では缶バッジを付けて支持者を応援するのが一般的ですが、大統領で用いられたのはこのときが初めてです。
1860年にはエイブラハム・リンカーンの政治キャンペーン用として、彼の顔写真がプリントされた缶バッチが使用されます。
凹凸デザインのエンボス加工ではなく、平面のデザインを採用したのは当時としては画期的。ただこの缶バッジはコインの上部に穴が空いており、そこにストラップを通して首から下げる作りでした。
現在の缶バッジのデザインが発明されたのは、1896年。ホワイトヘッド＆ホーグ社がバッジの裏面にピンを付ける仕組みで特許を申請。これが現在に至る缶バッチの原点といえます。
政治的なアイテムからカルチャーやファッションへと波及
このように缶バッジは政治的なアイテムとしてスタートしますが、その後反戦運動の象徴である「ピースマーク」デザインが人気を集めカルチャーアイテムとしても普及。
さらに商業利用も進み、広告やファッションアイテムとして認知度が広がっていきます。 海外展開も盛んに取り組まれ、日本でも1970年代から缶バッジが流通。近年はファングッズやアニメグッズの定番となっています。
FirstTripおすすめのヴィンテージ缶バッジ5選
ここからはFirstTripがおすすめする、ヴィンテージ缶バッジを5つご紹介します。1．STEVENSON アドレー スティーブンソン 大統領 選挙 ヴィンテージ 缶バッジ USA
まずご紹介するのが「STEVENSON アドレー スティーブンソン 大統領 選挙 ヴィンテージ 缶バッジ USA」。
アドレー・スティーブンソンが大統領選挙に立候補したときのヴィンテージ缶バッジです。1950年代に2度大統領選挙を戦ったスティーブンソン。
残念ながら大統領に当選できませんでしたが、選挙戦のアイテムとして缶バッジを使用しました。 アメリカ国旗を想起させるカラーリングと「I'M FOR STEVENSON」のシンプルなデザインが特徴。現在の安全ピンとは違い、ピン部分がむき出しなのも当時の面影を感じさせます。
2．THE BEATLES ビートルズ 77s ビンテージ 缶バッジ レコード ジャケット アクセサリー
続いてご紹介するのが、世界史に名を残したロックバンドTHE BEATLESの「THE BEATLES ビートルズ 77s ビンテージ 缶バッジ レコード ジャケット アクセサリー」です。
1977年のCマークが刻まれたヴィンテージ缶バッジで、茶色をベースに黄色を使ってメンバーの姿をプリント。
缶バッジにある“YOU'RE GOING TO LOSE THAT GIRL”は日本では“恋のアドバイス”という邦題で有名です。アルバム“HELP！”にも収録されており、楽曲を聞きながらヴィンテージ缶バッジに想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
3．スモーキーベア 熊 森林火災防止 キャラクター ヴィンテージ 缶バッジ ファッション アクセサリー USA
ポップでかわいらしいクマのイラストをあしらったのが「スモーキーベア 熊 森林火災防止 キャラクター ヴィンテージ 缶バッジ ファッション アクセサリー USA」です。
スモーキーベアーとは1940年に誕生したアメリカの森林火災防止のキャラクター。
子供から大人まで親しまれ、現在でも数多くのグッズが揃っています。こちらはアメリカ西海岸・ロサンゼルスで仕入れたアイテム。
スモーキーベアーが手に持つ消化作業用のスコップには、白い鳥も描かれています。
4．USS 1958 AMERICAN BRIDGE アメリカンブリッジ イエロー ヴィンテージ 缶バッジ 社員証 ID
ヴィンテージものはユニークな歴史を持ったアイテムに出会えるのも楽しみ方の一つ。 「USS 1958 AMERICAN BRIDGE アメリカンブリッジ イエロー ヴィンテージ 缶バッジ 社員証 ID」はアメリカの建築会社・アメリカンブリッジの社員証(ID)です。
「当時はこの缶バッチを胸にして、会社に出入りしていたのかも…」「あるいは来客用の入館証として利用していたのかな…」。そんなストーリーを妄想しながらアイテムを手に取ってみれば、思い入れがより深まるでしょう。
5．ロサンゼルス オリンピック 1984年 野球 ベースボール イーグルサム ヴィンテージ 缶バッジ キャラクター USA
最後にご紹介するのが「ロサンゼルス オリンピック 1984年 野球 ベースボール イーグルサム ヴィンテージ 缶バッジ キャラクター USA」です。 こちらは1984年に開催された、ロサンゼルスオリンピックの公式マスコットキャラクター・イーグルサムが描かれたヴィンテージ缶バッジ。
特徴的なのが縦長の長方形をしている点で、上部には丸いカーブがあり窓枠のような形をしています。 ロサンゼルス オリンピックは五輪の転換点として有名で、商業化へと大きく舵を切った大会として知られています。コストの見直しや放映権の販売などで黒字化を実現しました。この缶バッジも、そうしたコマーシャルの一環として制作されたのかもしれません。 
まとめ
今回はヴィンテージ缶バッジの歴史や魅力についてご紹介しました。 缶バッジの歴史は古く、200年以上前にアメリカの選挙活動のキャンペーンアイテムとして誕生しました。現在の形状になったのは1896年。
その後は政治だけでなくカルチャーやファッションといったシーンでも人気を集め、現在へと至っています。豊富な種類が流通しており、今の時代にはないデザインや色づかいは、実におしゃれです。
First Tripでは、アメリカを中心に旅先で厳選したアンティーク・ヴィンテージ雑貨や、家具・ユーズドシーツなどを販売しています。
魅力的なヴィンテージ缶バッジも多数取り扱っていますので、お好みの商品をお求めください。